訪問看護ステーションで働いていると、必ず耳にするのが「オンコール」という言葉。
訪問看護では『オンコール』ってよく聞きますよね。オンコールって一体何ですか?
オンコール当番は、
緊急用の携帯を持って、24時間体制で利用者ご本人やご家族から相談を受けたり緊急で訪問すること
を言います。
訪問看護では夜勤がないかわりに、オンコール制をとっているステーションが多いです。
病院でも外来や手術室に勤務しているとオンコール当番っていう言葉を耳にすることがありますよね。そのオンコールと大きくは違わないんですが、
今回は訪問看護でのオンコール当番について詳しく説明したいと思います!
オンコールと夜勤の違い
病院での夜勤は夕方から朝までずっと病棟にいて交代で休憩をとりながら働きますよね。
訪問看護でのオンコールの場合は、夜の間ずっとステーションにいるわけではなく、緊急用の携帯電話を自宅に持ち帰って自宅で待機をします。
もし利用者やその家族から電話がかかってきたら、相談に乗ります。
電話相談のみで解決する場合もあれば、実際に緊急訪問することもあります。
オンコール当番の日の過ごし方
オンコール当番の日も普段通りに自宅で過ごしますが、呼び出された場合にすぐに対応できるようにしておかなければなりません。
そのため、
こんな感じで、気をつけなければなりません。
また、すぐに出られるように常に携帯を持っていなければならないため
入浴中でも脱衣所に携帯を置いています。
オンコール当番の日は、正直落ち着かないですね。
いつもソワソワしちゃいます。
夜中に呼び出されることも想定して、早めに寝るようにしています。
オンコールでの呼び出し回数はどれくらい?
オンコール当番は看護師や利用者の数によって変わってきます。
1か月当たりの当番が4~5回のステーションもあれば、7日~10日のステーションもあります。
呼び出し回数は0~3回というステーションが多いです。
ターミナルの利用者を多く抱えている場合は、それなりに呼び出し回数も増えますね。
私の働いているステーションは常勤看護師が3人の小さなステーションなので、オンコール当番は1か月で1人当たり10日近く持ってました。(でも子供が小さくて、夫が帰宅するまで身動きが取れないので今は回数を減らしてもらっているんですが…)
それでも呼び出しは月に1回あるかないか…という程度です。
電話がかかってくることはあっても、電話のみで解決できてしまうことも意外と多いんですよね。
大切なのは、日ごろから「こんな時、どういう対応をしたらいいのか」ということをご本人やご家族に前もって指導しておくことです。
例えば、インスリンを導入している方なら『低血糖・高血糖の時はどんな症状が出てどんな対応をすればいいのか』、人工呼吸器使用中の方なら『アラームが鳴りやまない場合にまず何を確認すべきか』等。
いざという時のために指導を行っておくことで、ご本人やご家族の不安を減らすことができ、オンコールの呼び出し回数を減らすことにつながります。
オンコールの手当はどれくらいもらえるのか
オンコール当番は、1日携帯を持つことで手当てが支給されます。
土日が平日より高く設定されている場合も。
ちなみに私が働いているステーションは、オンコール手当は1500円。緊急訪問手当は2500円…
うーん、安いほうですかねえ…
でも、実際に訪問することがない日でも、緊急用の携帯を持っていれば自宅でいつも通り過ごしているだけでも手当てがもらえちゃうんです。
そう考えればお得な気もしますよね。
まとめ
いかがですか?
オンコールは、緊急用の携帯を持ち、24時間体制で利用者やご家族の相談に乗ったり緊急訪問を行います。
オンコール当番中はいつも通り自宅で過ごしますが、遠くへ行ったりお酒を飲むことはできません。
いつ呼び出されるか分からないけど、携帯を持っていれば手当てがもらえるので、悪いことばかりではありません。
いつ呼び出されるが不安が強い人も多いと思いますが、日中の利用者や家族とのかかわり方で呼び出しも変わってきます。日中しっかりご本人やご家族に、何かあった時のための指導を行っておきましょう(^-^)
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