仕事でミスをしてしまいました。
人の命を預かる仕事だし、またミスをするんじゃないかって怖くて…
新人や若手看護師の時ってこんな悩み、ありませんか?
ちょっとしたミスでも、起こしてしまうとかなりヒヤッとします。
1回ミスをしてしまうことで「またミスをしてしまいそうで怖い…」「ミスをして先輩に怒られるのが怖い…仕事に行きたくない」こんな風に思ってしまう人もいますよね。
もちろん、私もその道を通ってきた一人です。
看護師のミスは、患者さんの命にかかわることだってあります。だからこそ、仕事をすること自体が怖くなってしまうこともあります。
そこで今回は自分の体験談を踏まえつつ、ミスを減らすためにどう工夫したか。どう乗り越えたかをお話しします。
ぜひ最後まで読んでくださいね!
仕事でのミスは誰でもが経験する
看護師や医療職に限らず、仕事上でのミスって誰でも経験したことがあるはず。
特に新人で右も左も分からない、仕事に慣れないうちはミスしがちです。
ちょっと気を緩めたりとんでもなく忙しかったりすると、ベテランの看護師でもミスしてしまうことがあります。
私も散々やらかしてますよ~
例えば、
これ、新人の時じゃなくて中堅になってからやらかしたやつです。
訪問看護師になってからだってやらかしてますよ…
訪問看護では、利用者が往診を利用している場合は救急車を呼ぶ前に往診医へ連絡する…これが鉄則ですから!!
医療職ではこのミスしてしまいそうになったことを『インシデント』、ミスや事故が起きてしまったら『アクシデント』と呼びます。
看護師は機械でなく人間です。なのでいくら頑張ったとしてもヒューマンエラーは起こり得ますよね。
かといって、ミスを起こして良いわけではありません。
では、もしミスを起こしてしまったらどうするべきか?以下で説明しますね!
もしインシデントやアクシデントを起こしてしまったら
隠さず、先輩や上司に相談しよう
何かミスをしてしまったら、まずは速やかに先輩や上司に相談しましょう。
先輩に相談したら絶対怒られる…相談なんてできないよ~
でも放っておいたら患者さんの命にかかわることもあります。
もしかしたら取り返しのつかないことになるかもしれません。
でも、言ったら絶対怒られる…
先輩や上司に怒られたくはないですが、後々そのミスが発覚した時に『なんで早く言わないの!!』と、どっちにしろ怒られます。
すぐに言わなかったことで、問題が大きくなる可能性も…。
そして何よりミスをしたことで患者さんの状態に何か悪い変化が起きたとしたら、あなた自身が一番後悔することになります。
後々後悔しないために、勇気を出して相談してくださいね。
インシデントやアクシデントが起きてしまった原因を振り返る
おそらくどこの職場でも『インシデントレポート』や『ヒヤリハット報告書』って書きますよね。
正直書きたくないです。だってめんどくさいし。
何より…書くことで自分のミスがカンファレンスでみんなに知れ渡って、自分がみんなに責められるのが怖いんです。
そんな風に思ったりしませんか??
この気持ち、ものすごーく良く分かります。
誰も自分を責めていなくても責められている気持ちになりますし、時には本当に責められることだってありますからね…
自分が起こしたインシデントの振り返りのカンファレンスは、本当に生きた心地がしません…
ですが次に同じことを起こさないためにもインシデントレポートを元にカンファレンスを行い、振り返り分析することが必要です。
これはあなた自身だけではなく、他の人が同じことを起こさないようにするためでもあります。
カンファレンスで責められたり、責められていなくても責められるような気持ちになったとしたら、『次はもうミスはしない!』と思いますよね。
そういう意味でもレポートの提出とカンファレンスは必要です。
ミス(インシデント・アクシデント)を起こさないための対策は??
命に関わるミスをするのが怖い。先輩にも怒られたくない。
だから私には看護師はできない。
そんな風に思っている看護師さん、ちょっと待ってください。
ミスは完全になくすことは困難かもしれません。でも努力次第で減らすことは可能ですよ!!
分からないことは学習する・先輩に聞く
病気のことや薬のこと、看護技術のこと等々…。きちんと理解していないと事故につながることがあります。
自ら学習し、理解することはとても大切なことです。
「これ、なんの薬だろう」「どうしてこの病気でこんな症状が出るんだろう」など、わからなかったことや疑問に思ったことは、忘れないうちに学習しましょう!
また、自分で判断できないことはまず先輩や上司に相談しましょう。
根拠もなく自己判断を行うことは危険です。
手技を磨く
これは回数をこなすしかないです!
特に苦手意識のある手技は繰り返し行って慣れる必要があります。
もし可能なら先輩に積極的に「やらせてください」といえると尚良し◎
怖い先輩だって、新人のうちはサーフロー挿入も尿カテ交換もCVC挿入介助もできなかったんです!何回も怒られながら回数をこなしてきているはず。
思い込みをなくし、確認を必ず行う
例えば、『このベッドに寝ているのはAさんだから、この点滴をつなげばいいのね』なんてよく確認もせず実施したことはありませんか?
そのベッドに寝ているのは本当にAさんですか?
あなたの知らないうちに転床して別の人が寝ているかもしれません。
もし別人なら、投薬ミスを起こすことになります。
まあ、これは極論ですが。
思い込みをなくし、きちんと
を確認して投与する必要があります。
点滴以外でも同様に、思い込みをなくして一つ一つ確認することが大切です。
忙しい仕事ですが、『確認をすること』を身に沁み込ませて、当たり前にできるようにしていきたいですね!!
チェックリストやタイマーの活用
私はミスを減らしたり業務のやり忘れを防ぐために、チェックリストとタイマーは毎日活用していました。
朝情報収集をしながら、
かなりざっくりですが…こんな感じでチェックリストを作り、終わったらチェックをする。
患者名ではなく、時系列で
10:00 A様抗生剤投与
10:30 B様検査出し
11:30 D様血糖測定・インスリン
こんな感じでもわかりやすくて良いですね!!
また、例えば10時交換の点滴がある場合には10時にタイマーをかけておく。
その10時の点滴をつなぎ終わったら10時30分に検査出しだから10時30分に鳴るようにタイマーをかけておく…
このようにタイマーも活用していました。
このチェックリストとタイマーの活用で、かなり業務の抜けは無くなりますよ!!
ミスをしてしまうとへこむ…立ち直るには?
先輩たちも同じ思いをのりこえてきていることを思い出す
誰だってミスをすればへこみます。
私もミスをした翌日は病院に行きたくない…なんて思ってました。『もう辞めたい』とまで思ったことだってあります。
ですがそれを引きずってぼんやりしていてはまたミスを起こしかねません。
ミスは起こして良いものではないですが、バリバリ働いている先輩も、ものすごく怖い先輩も、1回は経験しているはず。
同じような思いをしながらミスをしてしまった罪悪感や辛さをのりこえてきています。
先輩たちにもこんなことがあったんだなあ…と考えると少し気が楽になりますよ。
先輩や同期に話を聞いてもらう
もし話を聞いてくれそうな同期や先輩がいたら、辛い気持ちを吐き出して聞いてもらうのも気持ちを楽にする一つの方法です。
起こしてしまった事実は帰ることができないので、この辛い気持ちを吐き出して『次はもうミスをおこさないぞ』という気持ちに替えていけると良いですね。
まとめ
若手のうちは知識不足や経験不足からミスをしてしまうことがあります。
ミスをしてしまうと、看護の業務が怖くなったり、落ち込んで仕事に行きたくなくなったりしますよね。
でも今バリバリ働いている先輩看護師たちも、1度はミスを起こしたことがあるはずです。
皆同じ道を通ってきたのだということを思い出して、気持ちを切り替え、次はミスをすることがないよう業務に当たりましょう。
次からミスを繰り返さないために、
これらを意識して行うことで、ミスを減らせるはずです。
学習や確認を怠らず、自信を持って業務をこなしていけるといいですね。
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